東南アジアに行くならこの映画がおすすめ。世界遺産のランキングにも注目!
- 2018.02.17
- エンターテイメント

私の好きな小説の一つに沢木耕太郎氏の「深夜特急」があります。この小説を読んでいると、ふと東南アジアの一角に入り込んでしまったかのような錯覚に陥るときがあります。ノスタルジックな東南アジアの風景が頭の中にふと浮かんでくるような感覚です。
さて、これが映画だったらどうでしょう。活字の小説とは違って、映像がある分、自分のイメージとはまた違った感じや新しい発見が味わえ新鮮ではないですか。
今回は、東南アジアに行く気分にさせてくれるおすすめの映画をこの記事で紹介するとともに、世界遺産のランキングも紹介していきたいと思います。もちろん、東南アジアへこれから行こうとしている読者であるあなたにも是非読んで頂きたいです。これから計画している旅がもっと楽しく思い出深いものになるでしょう。さあ、それでは一緒にちょっとした旅行気分を味わいましょう。
東南アジアへ行くならこの映画!おすすめ教えます
東南アジアを舞台にした欧米系の映画
ハングオーバー (Hang Over)

まず、一発目。東南アジアを舞台にしたおすすめ映画の紹介です。このハングオーバーという映画は、大ヒットしたハリウッドのコメディー映画3部作の2作目です。このシリーズは、仲良し男3人組が酒に酔い各地で大騒動を起こすとっても愉快な映画です。
ハングオーバー2作目はなんと東南アジアの一大観光地のタイが舞台。タイ各地やバンコクでのドタバタ劇が撮影されています。どんな珍道中がタイで彼らを待ち受けているのでしょうね。バンコクの街並みから、ピピ島やクラビというタイ南部のリゾートなども映っており、作中のドタバタ劇と合わせてタイの代表的な風景も楽しめる映画です。
男3人組でタイなんて想像しただけでものすごく盛り上がりそうですよね。この映画とバンコクというのが良い意味でのハチャメチャ感というところで妙にマッチしているところもよいと思います。
この映画に出てくるスカイバーは、バンコクでも屈指の5つ星高級ホテルLebua at State Tower Hotel (ルブア アット ステイト タワー ホテル)の地上247mの高さにあるこれまた高級レストラン「Sirocco(シロッコ)」内のスカイバーです。
1杯3000円以上もする高級なバーですが、旅の思い出作りにも良いと思います。まずはこの映画を見て、旅のワクワク感を楽しみながら、その高さやバンコクを一望できる眺めを堪能するところから始めてみてはいかがですか?
東南アジアの拠点ともいうべきタイで撮影された映画です。このハングオーバーという映画を思い出しながらスカイバーにも行って見てくださいね。おすすめです。
ザ・ビーチ (The Beach)

こちらも超有名なディカプリオ主演の映画。ディカプリオがバックパッカーとなってタイのパッカー聖地カオサン通りから伝説の島と呼ばれる場所へ旅する映画です。
カオサン通りとは、東南アジアの中でも屈指のバックパッカーのたまり場的場所です。300m足らずのこのカオサン通りには、バックパッカー向けの安宿と呼ばれるゲストハウスが軒を連ねて、バー、レストラン、旅行代理店、クラブ、インターネットカフェ、お土産やなど旅行者に必要なものがすべてそろう場所です。
東南アジアを旅するバックパッカーはここカオサンを起点にして行動することが多いです。バックパッカー同士の情報交換の場としても良いエリアです。
さて、このザ・ビーチという映画ですが、自由を求めてバックパッカーとなった青年役のディカプリオは、地上の楽園と呼ばれている島の存在を知り、その島へ赴きます。そして楽園の裏側に潜んでいる闇に気づき始めるというストーリーです。
旅の映画という観点から話しますと、空撮でダイナミックに映し出されるビーチの情景描写は、タイ特有のビーチリゾートの美しさを存分に味わうこと出来て、素晴らしいの一言です。こういう映像は旅の魅力を存分に引き立たせてくれて夢が膨らんでいきますよね。さすが「楽園」と言えるほどの綺麗さです。
私ももう少し若ければ、こんな旅をしてみたいと思う作品です。
キリングフィールド

少し切り口を変えて、戦争物の映画です。キリングフィールドは、1984年に制作された英国映画で、ニューヨーク・タイムズ記者としてポルポト政権下のカンボジア内戦を取材した体験に基づく実話を映画化した作品です。1984年のアカデミー賞助演男優賞、編集賞、撮影賞の3冠を獲得した作品でもあります。
私は、歴史ものが結構好きで、その国の成り立ちや過去にどんな事があったのかを知ることにとても興味があります。このキリングフィールドという実話に基づいた作品は、カンボジアという国にどんな過去があって、それをどう乗り越えて今の国が作られたか知ることのできる貴重な作品だと思っています。
歴史を知ったうえで、その国を訪問してみるとまた違った視点から国そのものを見ることができます。更に、現地の人ともより深い話ができて、新しい発見も生まれるかもしれません。東南アジアへ赴く際には、こういう映画こそ行く前にぜひとも見たいですよね。
プラトーン

こちらも戦争物。1986年に公開されたアメリカ映画です。オリバーストーン監督で、主演はチャーリー・シーンやウィレム・デフォー。アカデミー作品賞を受賞しております。
実はオリバーストーン監督はベトナムの帰還兵だっそうで、そのときの実体験に基づいて作られた作品のようです。米軍による無抵抗のベトナム民間人への虐待や虐殺、米軍兵士たちの間で広がる麻薬汚染や同士討ちなど様々なベトナム戦争の現実を描いた作品です。
実際、予算の20倍を超える1億3800万ドルの興行収入を記録した作品らしいです。
キリングフィールド同様に、その国の歴史の一部を知ることができる貴重な作品でしょう。こういった悲惨な時代を乗り越えて作り上げてきた国を改めて肌で感じるというのも旅の醍醐味と言えるのではないでしょうか?
日本映画にもあった東南アジアを舞台にした映画
ビルマの竪琴

戦争物3連チャンですが、これのビルマの竪琴もおすすめの映画です。当時のビルマを舞台にした1985年放映の日本映画で、第2次世界大戦中にそのビルマで戦っている日本軍の姿を描かれています。ビルマは今でいうミャンマーの事です。
日本軍の中で音楽的な才能に優れた中井貴一演じる上等兵が竪琴を巧みに演奏し、敵味方関係なくその音楽のすばらしさに酔いしれる場面が印象的で、ビルマの原風景とともに映し出される映像は、心が洗われます。
この映画では、ミャンマーに存在するブッタ像やパゴタ寺院なども映し出されていて、いかにも東南アジアという風景が広がっている映画です。戦争ものといっても、竪琴から奏でられる音楽を通した心の交流を描いた映画で、反戦映画としても支持されている映画のようです。
この中井貴一演じる上等兵は、途中、隊からはぐれてしまい、ビルマ僧の服を借りて、なんとか敵の目を欺き隊に戻ろうとするものの、途中で傷つき倒れていった日本兵の姿に衝撃を覚えます。そして、最終的には、そのまま僧となり、ビルマに残って戦友の遺体を弔うことを決意することになります。
感動的ともいえるストーリーが、ビルマの田園風景やブッダ像とも相まって、旅情が高まる映画です。この映画もいいですよ。おすすめです。
東南アジアの世界遺産の人気ランキング
続いて、映画の一風景にもなれる東南アジアの代表的な世界遺産を人気ランキング順に紹介します。どれもおすすめです。東南アジアは、独特で、素晴らしい世界遺産が多いなって改めて感じますね。映画の主人公になった気分で訪れてみてください。
アンコールワット(カンボジア)

カンボジアの北西部に位置する密林地帯に広がる壮大な寺院群で、東南アジア最大の世界文化遺産と言われています。アンコール遺跡の一つであり、その遺跡群を代表するヒンドゥー教の寺院となります。
この遺跡から見る朝日や夕焼けの風景は、一生の思い出となるでしょう。過去にあんな悲惨な出来事があったなんて信じられないくらい繊細な彫刻が刻み込まれていて、壮大で美しい風景が広がっています。ランキング上位に常に入ってくるのも分かります。
ボロブドゥール寺院遺跡群(インドネシア)

インドネシアにある世界文化遺産の一つです。このボロブドゥール遺跡は、インドネシア中部ジャワの中心都市ジョグジャカルタの北西約42㎞に位置しています。アンコールワット同様、ここもジャングルの中に埋もれていた世界的な文化遺産になります。
発見されたのが1814年とのこと。それまで約千年くらいも森の中に埋もれていたそうです。1000年以上前に掘られた見事な浮き彫りで埋め尽くされた寺院になります。

遺跡の回廊をたどって頂上に行くと、そこには70ほどのストゥーパが整然と並べられており、幻想的な風景が広がっています。アドベンチャーな気分に浸れるおすすめの場所がここにもあります。 旅の味付けに持って来いなランキングとしては、恰好の場所ですね。

ルアンパバーンの街(ラオス)
続いては、こちらも世界文化遺産に数えられている場所です。しかも遺跡とかではなく、街そのものが世界遺産として登録されている珍しい場所です。そうです、ここは、東南アジアの山岳国家ラオスの世界遺産になります。




ここルアンパバーンの町は、薬草サウナでも有名な町なんです。2階建ての小さな木造小屋に1階で火を起こして上記を2階に上げる昔ながらのサウナで本当に気持ちいいです。地元の人も良く使うみたいで、ローカル価格で気持ちの良いサウナが堪能できます。
長旅で疲れた体を癒すにはこれ以上のものはない感じです。このルアンパバーンの町の風情とも相まって旅行情緒が一層高まっていきますね。私の大好きな東南アジアの町の一つでもあります。ここルアンパバーンの町もランキング上位常連の世界遺産ですね。
更に、ここの人たちは、人懐っこくてフレンドリー。ラオスの旅には欠かせない場所です。

マラッカ(マレーシア)

東南アジアを代表する山岳地域の世界文化遺産の街がルアンパバーンなら、こちらは、海岸沿いの世界文化遺産の町マラッカです。マラッカという街は、マレー半島西海岸の南部に位置しており、東西交通の要衝として知られるマラッカ海峡に面するマレーシアの港湾都市です。
もともと華僑の多いマレーシアは中国文化の影響が色濃く残っておりますが、交通の要衝ということもあり、マレーと中国そして、ヨーロッパの文化が融合した独特のハイブリッド文化が栄えた町でもあります。
東南アジアでもユニークな街並みが印象的な町であり、あの沢木耕太郎氏の著書「深夜特急」にも描かれているように、夕日が美しい場所としても有名です。
他では味わえない独特の街並みと美しい夕日を眺めながらの一杯は最高ではないですか。そんなマレーシアの古都マラッカはまさに行くべき世界遺産ランキングの上位常連エリアでしょう。


ハロン湾(ベトナム)

文化遺産ばっかりの紹介ですが、最後にベトナムが誇る東南アジア屈指の世界自然遺産を紹介します。ここはあのスパイ映画007の舞台になった場所としても有名ですよね。自然が織りなすこの風景はまさに映画のワンシーンのような感覚に包まれるところです。
ここハロン湾は、ベトナム北部に位置し、石灰岩からなる大小1500以上もの島々がそそり立ち、独特で神秘的な景観が特徴です。まるで水墨画の世界にでも入ったかのうような場所であり、中国の桂林にも景観が似ていることから「海の桂林」とも呼ばれています。


ここもまた、その独特でユニークな景観から世界中の旅行者を引き付けてやまない場所です。そのため、ハロン湾の島々を巡るクルーズなど様々なアクティビティーが用意されています。幻想的な夕陽や満点の星空、その時々で刻々と変わっていく景観は、ベトナムが誇る東南アジア屈指の世界自然遺産としてふさわしい場所といえるでしょう。東南アジアの世界自然遺産ランキングでもスタメンです。

漁師を載せた小さなボートが世界遺産のハロン湾に浮かんでます。このような雄大な自然の中にも日々暮らしている人々がいるんですね。大自然の中に溶け込んだ日常的な風景もその土地ならではのものがあります。行く各地で出会えるありきたりな風景ではなく、その土地その土地の独特の風景があるからこそ、旅をしたくなります。
最後に
東南アジアを舞台にしたおすすめの映画と世界遺産の人気のランキングということで
- ハングオーバー(コメディー)
- ビーチ(冒険、サスペンス)
- キリングフィールド(戦争物)
- プラトーン(戦争物)
- ビルマの竪琴(戦争物、反戦映画)
といった東南アジアを舞台にした映画と
- アンコールワット(カンボジア)
- ボロブドゥール寺院遺跡群(インドネシア)
- ルアンパバーン(ラオス)
- マラッカ(マレーシア)
- ハロン湾(ベトナム)
といった世界遺産を見てきました。
ここに紹介したものは、どれもおすすめです。
東南アジアを気軽に知れる映画や旅のムードを一気に盛り上げてくれる世界遺産などまだまだ東南アジアを楽しむすべは沢山ありますね。ぜひぜひあなたの旅の思い出の一ページにしてみて下さい。
このような、素晴らしい映画がこの先も沢山の人に鑑賞され、他に類を見ない世界遺産が後世にも美しいまま残されていくことを願うばかりです。
それではまた。
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